Archive for 6月 2012

アイゼンマン講演会、時の歩みと都市の魅力

ヨシハラ・マッキーご夫妻に会ってから、春休み、ピーター・アイゼンマン氏の講演を大阪市中ノ島の中央公会堂へ聴きに行ったことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生時代の1970年代後半には、アイゼンマン氏は建築専門誌に載る著名な合衆国の建築家だったが、今も旺盛な創作力を発揮し、時代に投じる複雑でランドスケープ的な建築を展開されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考えてみると、私たちの師である建築家B.V.ドーシ氏は1927年生まれで、なお影響を与え続けるインド第一線の建築家であるし、日本にも高齢とは関係がないぐらい活躍されている建築家がいらっしゃる。年齢とは無縁の若さがある。

 

理論家でもあるアイゼンマン氏は、PROJECTとPRACTICEの概念を説明した。プロジェクトとは、どのように世界を定義づけるかということであり、実践は世界との関係で建築家自身がどう見つめているのか問うものであると語った。

何が建築なのかという問いには、「つながりがなかったことをつなげていき、関係性を維持すること。場所や時間を理解し、伝統に基づくだけではなく、変容をしていく。伝統のコピーではなく、根本にある考え方を理解することである。」と応えたのが印象に残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講演に先立って、中ノ島周辺の近代建築遺産を見て廻った。高層ビルの間に戦前、戦後の遺産が混じり生かされる街の風景は、温かさと時間の厚みを感じる。現代都市に奥行きのある魅力を醸し出していた。

大正13年竣工の大正モダン様式の表情をもつ船場ビルディングに入ると、小さなアトリエや事務所で囲まれた素敵な路地的中庭空間に迎えられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和27年に竣工した村野藤吾設計によるフジカワギャラリーは、日本では初のガラスブロックのカーテンウォールでまとい戦後モダンの先鋒であり、今なお上質の落ち着いた雰囲気をつくっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グローカリズム

ニューヨークで活躍されている建築家ご夫婦の吉原さんとサンディさんが、遊びにいらした。吉原さんの郷里、徳島に数日間帰ってこられた。久しぶりの再会で、奥さんとははじめてお目にかかった。

それぞれの国の社会の動向や仕事事情から、地域での暮らしに話が弾み、グローバルな広がりとそれぞれのローカルな暮らしの関心が同時に行き交う会話が楽しかった。

 

土地のうまいものと循環的な暮らし

高知市と徳島県西部の住宅の完成写真を撮りに写真家北田英治さんが訪れた。

高知の建築主からみょうがとにんにくをいっぱい使うこだわったカツオのタタキと地酒を楽しむ土佐人の話を聞いて、タタキを食べに行った。翌日も、土佐のカツオを購入し北田さんが刺身にする。ヴァサンティは自宅で採れたハーブや野菜を使いインド家庭料理をつくり、土地の味を楽しんだ。

北田さんとヴァサンティが腕を振るう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インド料理に欠かせないコリアンダーと紅茶にいれるミント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふきもヴァサンティ独特な料理に

元気を頂く夏みかん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅の庭には、ふきが繁り、甘酸っぱい夏みかんがまだ残り、

ユスラウメが真っ赤に熟し、びわの実が色づき始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦後、父は庭にあった庭園木をほとんど実のなる果樹に変えていった。食糧難という時代ではないのだが、今の時代になって、四季折々の季節を味わえる身近な植物がある住環境を感謝するようになる。

土地のものを楽しむことは、地域に愛着が生まれ、風土を味わうことでもある。周りの環境と豊かな関係性をつくっていく大切さを改めて感じた。

そのとき、高性能な石井式合併浄化槽で生活排水を浄化したきれいな水がゴーと池に流れ込み、鯉が集まってきた。