Archive for 8月 2012

心地よい住まい - 微気候をつくる

再生して10年が過ぎた丈六の家を訪ねた。

住環境を緑がしっとりと包み、季節折々に咲く花や果実が所々に見え、ご家族が環境を楽しまれていた。

炎天下であったが、門から木漏れ陽の下にはいると、体感温度が変わり、すがすがしさに転じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなに暑くなっても、エアコンはほとんど使わなくてすむそうである。1年を通じて季節の変化を楽しめ、特に夏が最高だそうだ。

軒の出や樹木で強い日差しを遮り、緑を通して心地よい風が生まれ、家の中へ招かれ巡る。

生活排水を浄化した水が地面を潤すと、涼しさをよび、緑を生き生きさせ、蝶や小鳥たちが寄ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建築と造園が一体となる住環境空間を意図する。

10年を経ると植物は生育し、地被植物はそれぞれが生息に適正な環境を選び、自然のバランスの中で息づいていた。

葉枯らしの自然乾燥杉の床、天井と柱・梁の架構空間をつくったが、その杉材も艶のある濃い色になり、一層環境に馴染んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬は、朝、晩に石油ストーブを使うぐらいで、日中は陽の温かさで、ほとんど暖房をしなくてもすむそうだ。

室内から見る雪の風景、梅雨や台風時の雨が降る景色は、全身に受け感動するという。

外と内の境界を感じさせない空間の豊かさと、快適でありながら冷暖房費がかからない住空間をいつも自慢される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の中に家をつくり、人を包むように大きな緑が囲む環境が心地よい微気候をつくる。

建築が人の意識を、廻りの自然の営みから空や、田畑、山の風景までつなげる。

物理的な温度や湿度といった建築の温熱環境を超えて、快適さや身体の解放感を生み出しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイニングから見る緑の壁でつくる美しくて楽しい自然の格子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インドでは石の透かし彫りの格子窓をジャーリーという。

光のアラベスク空間の中で、涼しさを呼ぶ。

インド、ファテープル・スィークリー

 

 

心地よい住まい ― チムニー効果

盆前のとても蒸し暑い日に、「吉野川天然ウナギいかがですか~」というお堰の家サポーターの集いがあった。お堰の家は、吉野川・第十堰の保全活動や、川遊びを通して子供たちの環境教育で汗をかく住民とその支援者たちが、吉野川流域の杉材を使って自力で建てた「みんなの家」である。

写真は宴の終わり頃で、人は減り囲炉裏の火は消えているが、大勢の人が楽しんだ。

仲間が捕ってきたうなぎやシジミ、あさり、鮎、すっぽんなど吉野川の幸を主とした魚貝類と、地元の農家が肥沃な土で育てたきゅうり、しし唐、おくら、トマトなど採りたての夏野菜を味わった。みんな笑顔で会話が弾み、毎回若者の参加者が増えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議なことに気がついた。50人の参加者の活気の中で、台所で料理して囲炉裏で食材を焼いているにも関わらず、大きな広間に扇風機が1台しかない。暑くないのである。

地窓と囲炉裏、漆喰塗りの吹き抜け空間が空気の流れをつくり、ドラフト・チムニー効果で、家全体を心地よい空気環境にしている。エアコン、化石エネルギー、高熱費をあまり使わず、快適で楽しい生活空間をつくれるヒントがある。

暮らしに対する前向きな姿勢や知恵を大切にしたい。

 

心地よい住まい ― もう一つの部屋

蒸し暑い酷暑が続きます。上吉野の家の前を通る機会がありました。

たくさんの子供たちの元気な声と家の中からはお母さんたちの楽しそうな会話が聞こえてきました。

思わず車窓から写真を撮ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭にはテントがかかり、蝉取りのアミが見えました。

デッキに大きなプールを置いて、水遊びをしているのだろうと想像しました。

人は見えないですが、涼しそうで温かい気配を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿波踊りと徳島の街

8月13日小雨が降り始めた5時ごろ、踊り子たちが街に繰り出してきた。

眉山や新町川は郷土の暮らしを支える美しい風景として映える。