Archive for 2012年12月4日

住宅特集12月号 ー 日本全国地域特集

新建築住宅特集12月号で、地域特集が組まれた。沖の洲の家と地域性について以下の考えが紹介された。

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モダニズムとグローバリズムの中で地域性を育む

地域の自然環境と関係性をつくり、その土地で育んできた風景、知恵や技術、時間やコミュニティの地域資産を生かさなければならないと考える。

徳島は四国の東南に位置し、剣山をはじめ比較的高い山々から海に面していることで、温暖で雨が多く、杉の適地となり、林業が栄えてきた。日本三大暴れ川の一つ吉野川と那賀川の流域を中心に、海岸部を加えて地域がつくられる。山から海へと大河が物質循環の担い手となり、豊かな農産物や海の幸を育んできた。台風や大洪水、日射量も多く、地域に根ざす知恵や技術、文化が培われ、集落や建築に風土の特徴を見出せる。

第一次産業を成り立たせていた人と自然の循環関係を、居住環境や建築空間に豊かに再構築できないかと考える。地域を基軸にした感性や想像力を育む建築を目指したい。

徳島の山で育てた葉枯らし乾燥杉を伝統工法の技を生かしてしなやかに組む。若い大工塾生も参加する。色、艶、粘り、免疫性や癒し成分を発揮する自然乾燥杉を使い、長寿命で大地に力強い木造架構空間をつくる。木、土、石など地場材を活かし、内・外部空間に風景の連続性をつくり出す。

大地との一体感を感じられる持続可能な暮らしの場をつくることで、人が集え、元気になることを想う。( 新居照和&ヴァサンティ)

 

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21世紀、日常生活と地球環境の密接なつながりが意識的に追求される時代になった。気候変動、地球環境問題とエネルギー、災害、文化の多様性・・・、大きな課題であるが、私たちの居住環境を考える上で、「地球規模で考え、地域で行動する。」「地域を追求し、世界につながる。」という意識は、ますます重要になる。

こういう観点から地域を捉えると、様々な地域から魅力的な出会いや新しい試みがでて、豊かな可能性へとつながりそうだ。地域への眼差しに、もっともっと期待したい。