Archive for 8月 2016

ガーデニングを楽しむ

久しぶりに築10年になるウチの海の家を訪ねた。奥様がハーブや野菜など、いつも気軽に園芸を楽しまれている。

ご主人と釣り、手芸、そして農、・・この土地と空間を生かす素敵なライフスタイルである。変化の富む海際の美しい自然の時間と風景を楽しませていただいた。

オール電化の住宅だが、夏も冬もほとんどエアコンを使わず、1年を通じて光熱費はとても少ないと伺う。

那賀川木頭杉自然乾燥材を使った木造と鉄骨の混構造である。自然素材の恵みに包まれた空間で、季節と時間に応じた自然を楽しむ暮らしをされている。

 

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イチジクとぶどう

庭の高いところにイチジクとぶどうがなっているのに気づき、収穫する。

仏壇にお祀りし、家族で美味しくいただいた。

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時々豊かさとは何かを実感させられる時がある。

我が家の野生のような庭で、季節に応じて果実が実る時、木々の間の思いがけないところに咲く美しい花、高級な香水のような香りがする花、美しい木々の間を舞っている時、庭の木漏れ日の中を歩く時、あるいは庭で育てた野菜やハーブの収穫の時、日常の中でふと出くわす感動のひと時である。

 

 

戦後の貧しい時代に、亡き父は、風流な庭木から、甘柿、渋柿、びわ、夏みかん、はっさく、ネーブル、キンカン、スダチ、ぶどう、イチジク、梨、桃、サクランボ、ユスラウメ、梅、お茶と、様々な果樹に変えていった。木々の下には、ふき、生姜やミョウガ、三つ葉、ミント、ウコンなどが生えている。梨や桃の木はなくなったが、今は果樹を中心とした雑木林のような庭になっている。落ち葉は肥料となる。化学肥料も消毒も全く無しである。この恵みに出くわす時、ふと父の存在を思い出す。樹木、植物の手入れが十分できていないが、時間が小さな生態系をつくってくれていると都合の良い解釈をしている。これから、さらに生態を理解して、もっと楽しく庭の風景と関わるといい庭になるだろう。

住まいの環境の中にこうした身近な自然と共に暮らす環境空間があることは、とても楽しい。住まいの枠を超えること。土と距離をとり、多忙な日々を過ごす現代の暮らしだからこそ、住まいと一体となった緑の感動を生む空間があることは、至福の時をつくる。高齢化と人口縮減化時代のこれからの空洞化する都市空間においても考えられることである。

 

街を見渡す再生小住宅

車で上がれない小さな三角地でも、ここに戻りたいという建築主の想いがこもった老朽化した木造住宅の再生である。敷地は市街地の小高い山に、1960年頃建設された住宅地にある。眺望がよく、近隣との気さくなおつきあいが残り、津波から安心な場所で、市街地を見渡せる桜の木で囲まれた公園がすぐ上にある。

 

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路地と家並みが見える東と南面に、屋根のあるパーゴラをかけた縁側をまわす。収納を工夫しながら、延べ床面積20坪に満たない狭小さを感じさせないように、DK広間と2つの個室を配置する。大きな屋根が覆っているような拡がり感をもたせ、どの部屋からも空と緑につながり心地よい風が抜けるゆったりした空間を生むことに努めた。

 

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階段が混じる路地を曲がりくねりながら登る空間体験と、人が住む暖かい表情の家並み緑の移り変わりに魅せられる。降りるときは街が見渡せる。車が使えない不便さを超えたご褒美だと思えてきた。

 

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再生住宅・コックピットのある家

住環境が悪くストレスの多い都会生活から離れ、病気療養と子供達をのびのびと育てられる環境で暮らそうと、奥さんの実家に帰られ、亡きご両親の住まいを再生する。自然素材を活かし、ピアノや読書等、家族の様々な暮らしの行為を包む開放的な一室空間を望まれた。伝統的な住まいの良さや時間を継承し、緑と調和した風景の家で、田園環境に魅かれた新生活が始まっている。

 

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築50年の既存木造家屋の架構を現して内部空間を組み立てる。自然の恵みを活かして快適な住環境にするための断熱化耐震補強をする。床は癒し効果の高い自然乾燥の杉板厚材、壁・天井は調湿性の高い自然塗料で包む。外壁は通気性をもたせた下地に、国産材の端材を活かした外壁材を貼る。旧便所を変身させて、建築主の職業に因んだコックピットと名付けた場所にする。ウッドデッキを敷き、田園に開いた広場空間をつくる。

 

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細長い敷地の東側に広がる田畑に面して、キッチン、広間空間、デッキ、コックピットと庭を配置し、田園風景とのつながりをつくる。子供たちはコックピットに立つと、広がる緑の風景から大空に飛び立つような想像がわき、留守をする父親の存在を感じさせる。

 

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再生住宅・五世代へとつなぐ住まい

雨漏りと寒くて暮らせない老朽化した家屋を、自然素材による空間改修を行い、耐震補強断熱化をして、新・が織りなす豊かな時間を育む住空間の再生を行う。

曾祖父母が座敷で歌会を楽しみ、祖父が手を加えた入母屋住宅で暮らしてきた家族の記憶を、子供たちに伝えたいという家族の想いから、再生計画が始まった。

 

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南に家族の営みを語る座敷と住まいの中心となるキッチンを、北に裏庭とつながる落ち着いた広間空間をつくる。四季の移り変わりを豪壮な梁組みの空間に映し込む。冬は縮こまらず暖房負担を小さく、夏はエアコンに頼らず涼しく過ごせるようにする。時間の豊かさを感じさせるのびのびした住まい空間を楽しまれている。

 

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