Archive for 11月 2016

多世帯で暮らす

少子・高齢化、人口縮減化時代に入り家族の有り様が変わっている。家族各々の価値観やライフスタイルを大切にしたい熟年世代が共に暮らす家をつくる。多彩な家族構成で、これからの暮らしを生む提案である。

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近い将来樹木がしっかり根付き、田園と木立に包まれる。

日々変化する自然との対話、感覚の応答を育む環境を大切にしたい。

 

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各個人の暮らしへの価値観を尊重しながら、共に暮らす楽しさや安心感、家族への思いやりがもてるような空間で、運動能力、感覚機能、心理・精神機能を豊かに働かす住空間を目指す。

テラスを挟んだ個室と広間をつなぐ長い廊下は、様々な緑の風景が楽しめ、バリヤーフリー化した縁側やテラスにも廻ることができる。雨の日でも、長い廊下は格好の心身のリハビリ空間になる。

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世代、国を超えて

幾つかの大学で非常勤講師をする縁をいただいて、多くの様々な学生や先生方と素晴らしい出会いがもて、感謝している。

また、世代や国境の枠を超えて、建築家と交わることは楽しい経験であり、どのような課題や問題意識をもって、頑張られているのか、生で感じ、広い視野で考えさせられる機会になる。

中国福州へのご縁

20年あまり四国大学に通う中で出会った一人、中国人学生の趙君は建築の勉強をしたいと、滋賀県立大学大学院布野研究室に進学し、博士号を取得。現在は中国国立福州大学で准教授をしている。今では建築を学ぶ息子ともつながってどこか嬉しい。

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2014年、福州大学で催された「自然に還る」という建築家の国際シンポジウムに呼ばれた。国際シンポでは日本に留学経験のある中国の先生方とお会いでき、ノルウェーの建築家達とも交流する。インドの旅が話題になったり、北欧現代建築を身近に感じたひと時であった。シンポ後、客家の集落と、保存再生された幾つかの歴史街区や伝統的住居四合院を観る趙君の案内の旅に出た。

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福州の建築・歴史街区と四合院住居

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福州の建築・歴史街区とショップハウス/住居

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福州の建築・寺院

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福州の建築・客家土楼

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どこに行っても独特の作法をもつ美味しいお茶の接待を受ける。

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台湾・宜蘭(イーラン)への旅

2015年夏には、台湾の中原大学からChun-Wei君が当事務所に来て、インターン学生として2ヶ月間、木造建築を学ぶ。偶然長男と同年齢で、家族の一員として暮らす。夏休みには徳島大学の先生の協力を得て、「居住環境と建築を通して見る世界」をテーマにして、友人、知人が集まり国際セミナーをする。Chun-Wei君と帰省した息子が卒業研究を発表し、米国サギノー州立大学から四国大学に来られた建築社会学のウォーレン先生、アフリカ研究をされている内藤先生、インド建築からヴァサンティが発表する。様々な課題を同時並列的に観る貴重な機会になる。

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2015年秋には、彼の先生、黄(ホァン)さんが率いる事務所、フィールドオフィス・アーキテクツを訪ね、メンバーの方々に宜蘭(イーラン)のたくさんの作品を案内していただいた。地域づくりへの挑戦と迫力のある素晴らしい仕事をされていた。

台湾・宜蘭(イーラン)の黄さんとフィールドオフィス・アーキテクツの建築

大規模工場跡地に市民広場が生まれる。

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町を見守る納骨堂群

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まちづくり 住民の技能が発揮する。

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古い施設を生かし再活性化

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町の本屋さん

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駅前広場

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中国・福州と台湾は、沖縄滞在時代から、親近感をもっていた。中国、台湾の歴史的建築を見る度に我が国の木造建築のふるさとを感じる。同時に、急速な巨大社会インフラ、経済開発の中で、木造建築の伝統的技術はほぼ失ったようだ。日本の木造建築の知恵や技術、文化はまだ生きていて、今日の地球規模の課題に正面から向き合える可能性をもっている。東アジアの文化と、森や環境の再生につながる木造建築は、これからとても重要な役割があると想いをもつ。

 

Chun-Wei君は兵役義務を経た後、台湾の都市問題に向き合うために、オランダに留学して都市居住の勉強をするそうだ。

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トルコの友人とシリアの叫び

2015年晩秋、トルコからジャンさんとエメルさんご夫婦が来られた。ジャンさんはドイツで活躍していた建築家、エメルさんは写真家で、四国88箇所巡りをしていて、戦争で荒れた国土を回復するために、日本の地方大学で環境と自然再生の研究をする希望をもたれていた。建築文化話で意気投合し、家族と楽しい数日間を過ごす。シリア、トルコの人々のおかれた状況や政情をとても心配されていた。帰国後、彼は国連UNHCR協会に入り、活動している。

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